NotebookLM Deep Researchの使い方
社内資料×Web調査をスライドまで一気通貫で仕上げる実践ガイド
NotebookLM Deep ResearchはWeb調査と自分の社内資料を1つのノートブックで統合できるAIツール。2026年2月のPPTX書き出し対応で「調査→整理→発表」が一気通貫に。社内資料統合とスライド作成の2シナリオを実践手順で解説します。
情報収集って、気づくと半日が溶けていませんか?
NotebookLM Deep Researchは、テーマを入力するとAIが自動でWebを調査し、引用付きの構造化レポートを数分で生成してくれる機能です。ただ、Web調査を自動化するだけならGeminiやPerplexityのDeep Researchでもできます。
NotebookLMならではの強みは別のところにあります。それは、Web調査の結果と、自分でアップロードした社内資料を1つのノートブックで統合できること、そして2026年2月に追加されたPPTX書き出しで調査結果をそのまま発表資料に仕上げられることです。
本記事では、非エンジニアのビジネスパーソンがこの2つの強みを活かす方法を、具体的な手順とプロンプト例で解説します。
NotebookLM Deep Researchとは何か
NotebookLMはGoogleが提供するAIノートツールです。もともとは「自分でアップロードした資料を読み込んで質問できる」RAGツールとして知られていましたが、Deep Research機能の追加でその性格が大きく変わりました。
Deep Researchでは、URLや資料をこちらが用意しなくても、入力したテーマに基づいてAIがWebを能動的に調査し、引用付きのレポートを自動生成します。Googleの公式ブログによると、調査結果は構造化された形式で提示され、どの情報がどのソースから来ているかが明確に示されます(公式発表)。
2026年4月にはGemini Notebooksとの統合も発表されました。これにより、Geminiアプリから直接NotebookLMのノートブック機能にアクセスできるようになり、AIとの対話の中で調査・整理・発表の流れがよりスムーズになっています(Gemini Notebooks統合の公式発表)。
また2025年後半にはVideo Overviews機能も追加されており、ノートブックの内容をAIがスライド付き動画(2〜5分)として自動生成できるようになっています(Video Overviews公式発表)。
Deep Researchの基本操作
アクセスと起動
NotebookLMは notebooklm.google.com からGoogleアカウントでアクセスできます。日本語インターフェースで使えます。
ノートブックを開いたら、チャット入力欄の近くに「Deep Research」のボタンまたはオプションが表示されます。通常の質問応答とDeep Researchは切り替えて使います。
テーマを入力してレポートを生成する
Deep Researchを起動したら、調査したいテーマを入力します。このとき「何を調べたいか」だけでなく「どんな観点で整理してほしいか」を含めると、より使いやすいレポートが返ってきます。
入力後、AIが自動でWebを調査し始めます。調査が完了すると、見出しと段落で構造化されたレポートが生成されます。各段落には参照元の情報が付与されているので、気になった記述はそのソースまでたどれます。
レポートをノートに保存・整理する
生成されたレポートはそのままノートブックに保存できます。複数回Deep Researchを走らせて、テーマ別に情報を蓄積していく使い方が実務では有効です。
NotebookLM Deep Research を活かす2つのシナリオ
NotebookLMはもともと「自分の資料を読み込ませて使うRAGツール」です。Deep Researchを足した今も、その本質的な強みは『自分の資料』と『Web調査結果』を一か所に集められること。GeminiやPerplexityのDeep ResearchがWeb調査に特化しているのに対し、NotebookLMは調査・整理・発表を一つのノートブックで完結できます。
シナリオ1:社内資料 × Web調査を1つのノートブックで統合する
NotebookLM最大の強みは、Deep ResearchによるWeb調査結果と、自分でアップロードした資料(PDF・社内文書・過去レポート・URL)を同じノートブックに並べて、横断的に質問できることです。
実務での使い方:
- ノートブックを新規作成する
- 手元の社内資料(過去の提案書・製品資料・議事録など、公開可能なもの)をアップロードする
- 不足している外部情報をDeep Researchで調査し、レポートをノートに保存する
- 「社内資料の方針と、Web調査で分かった業界トレンドの食い違いを指摘して」のように、両方をまたいだ質問をAIチャットに投げる
社内のコンテキストを踏まえた回答が返ってくるのが、Web調査だけのツールとの決定的な違いです。
【ノートブックに社内資料を追加した状態でのプロンプト例】
このノートブックにある自社の製品資料と、Deep Researchで調べた業界動向レポートを
突き合わせて、以下を整理してください。
- 自社の方針が業界トレンドと合致している点
- トレンドに追いつけていない点
- 次に強化すべき取り組みの候補
それぞれ、根拠となる資料名(社内資料かWeb調査かを明記)を添えてください。
シナリオ2:調査結果をスライド化してPPTXで書き出す
2026年2月のPPTX書き出し・プロンプト修正対応により、NotebookLMは「調査→整理→発表資料」までを一つのツールで完結できるようになりました。GeminiやPerplexityのDeep Researchにはない、NotebookLM固有の出口です。
3ステップのワークフロー:
- 調査 — Deep Researchを実行し、レポートをノートに保存する
- 整理 — 複数のレポートや社内資料を同じノートブックにまとめ、AIチャットで「3行で要約して」「競合A社とB社の違いを表で整理して」のように下地を作る
- 発表資料化 — Studio機能からスライド生成を選び、ノートブックの内容をベースにプレゼンの骨格を自動生成する
生成したスライドは自然言語の指示で修正できます(gihyo.jpの記事で確認済みの機能)。
【スライド修正プロンプト例】
・各スライドのタイトルをより短く、インパクトのある表現に変えて
・3枚目に競合比較の箇条書きを追加して
・最後にまとめスライドを1枚追加して
・全体の文字量を減らして、キーワードと数字だけにして
満足のいく内容になったら、PowerPoint(.pptx)形式でダウンロードします。ダウンロードしたファイルはPowerPoint・Google Slides・Keynoteで開いて追加編集できます。
スライド作成の手順をさらに詳しく知りたい場合は、関連記事「NotebookLMでスライドをPPTX出力する方法」で深掘りしています。
実務での注意点
生成内容は必ずファクトチェックを
Deep Researchはウェブ上の情報を収集・整理してくれますが、誤情報や古い情報が混入する可能性があります。特に数値データ・固有名詞・引用文は、リンク先の一次情報を確認する習慣をつけましょう。
引用元が明示される設計なので、確認コストは従来の手動調査より下がっていますが、ゼロになるわけではありません。
スライドはあくまで「下地」として活用する
AIが生成するスライドのデザインはシンプルで、社内で使用しているテンプレートやブランドガイドラインには沿っていません。PPTX書き出し後に自社テンプレートに差し替える工程を見込んで、「骨格の自動生成」として活用するのが現実的なアプローチです。
機能の変更に注意
NotebookLMは更新が頻繁です。本記事の情報は2026年4月時点のもので、インターフェースや機能の名称・場所は変わる可能性があります。公式ブログやリリースノートを定期的に確認することをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
NotebookLM Deep Research よくある質問
実務で使う前に確認しておきたいポイント
NotebookLMは無料で使えますか?
NotebookLMは無料プランで利用できます。ただし機能や利用上限はプランによって異なり、アップデートで変更されることがあります。最新の利用条件はGoogleの公式サイトでご確認ください。
Gemini や Perplexity の Deep Research とどう使い分けますか?
NotebookLMは「社内資料とWeb調査を組み合わせて調べたい」「調査結果をスライドまで仕上げたい」場面に向いています。広い範囲を一度に網羅する調査ならGemini、当日・当週の速報を追うならPerplexityが向いています。詳しくは関連記事を参照してください。
PPTX書き出しはどこからできますか?
NotebookLMのStudio機能でスライドを生成した後、ダウンロードのオプションからPowerPoint形式を選択できます。2026年2月に追加された機能です(出典:gihyo.jp)。インターフェースの場所はアップデートで変わることがあります。
プロンプト修正機能はどう使うのですか?
スライドを生成した後、テキスト入力欄に「〇〇を変更して」という形で指示を入力します。「文字量を減らして」「箇条書きを3点以内にして」「最後にまとめスライドを追加して」のように自然言語で伝えられます(2026年2月追加機能)。
社内資料はどの程度アップロードできますか?
PDF・テキスト・URLなど複数の資料を1つのノートブックに追加できます。ただしアップロード上限はプランによって異なり、機密情報は入力しないのが原則です。公開可能な社内資料に絞り、最新の上限は公式サイトで確認してください。
日本語でも問題なく使えますか?
NotebookLMは日本語インターフェースに対応しており、日本語でのチャット・プロンプト入力も可能です。Video Overviewsも80言語以上に対応していることが公式ブログで発表されています(出典:Google公式ブログ)。Deep Researchについても日本語での利用が可能です。
まとめ
NotebookLMのDeep Research機能は、Web調査を自動化するだけのツールではありません。自分の社内資料とWeb調査結果を1つのノートブックで統合し、そのままスライドまで仕上げられる——この一気通貫性が、他のDeep Researchツールとの最大の違いです。
活用のポイントをまとめます。
- シナリオ1:社内資料をアップロードし、Deep Researchの調査結果と突き合わせて、自社のコンテキストを踏まえた分析をAIに依頼する
- シナリオ2:調査→整理→スライド生成→PPTX書き出しの流れで、発表資料の下地を素早く作る
- 生成内容は必ず人の目でファクトチェックし、機密情報はアップロードしない
ツールはあくまで補助です。「AIが下地を作り、人が判断と編集で仕上げる」という分業を意識することで、NotebookLMの力を最大限に引き出せます。
関連記事
- NotebookLMでスライドをPPTX出力する方法 — スライド生成と書き出しの手順を深掘り
- Gemini Deep Research の使い方 — 業界全体を一度に網羅したいとき
- Perplexity Deep Research の使い方 — 当日・当週の速報を無料で追いたいとき